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三坂さんは昨年八月下旬から三宅島に入り、置き去りにされたペットの救出活動を全島避散穫の九月十一日まで続け30数匹の猫を保護した。
全島避難の際、ぺットたちは、口輪をつけるか、おりに入れれぱ避難船に乗せることができた。三坂さんは避難前、村役場で口輪やおりを貸し出していることを島内放送で知らせてほしいと要望したが、大雨による混乱などで、放送回数が少なく、間こえにくい場所もあって、島民に十分浸透しなかった。避難後、都内で「もっと早く知っていれば・・・」と残念がる島民も多かったという。
そんな事憤もあってか、置き去りにされた猫は百匹以上はいたとみられる。おりを借りても猫を捕まえられず、泣く泣くおりを返して避難船に乗った女性もいたという。
三坂さんは、十月にも対策本部のある神津島に出向き、行政問係者らに無人の島から違れ出してもらった七匹を保護。どの猫も「火山性ガスで目やにと鼻水がひどく、骨と皮だけの体は泥だらけ。」うち一匹は、皮膚がんで、耳を失っていた。
保護した計39匹の猫は動物病院で治療を受けたが、六匹が死んだ。
保護したものの、直後は、部屋の隅に固まり、1週問もえさを食べない猫がいた。「環境が変わってストレスも大きかったと思う」と三坂さん。一方で、「飼い主がわからない猫は基本的に都や都獣医師会などで預かってもらえない」ため、猫の非難場所探しも苦労してた。
多数飼うとなるとなかなか貸家もなく、ようやく長生群の家を借りたが、改装費は四十万近くにも。部屋の仕切りや寝床は、魚の焼き網やプラスチックの衣装ケースなどで手作りした。
維持費も厳しい。世話には家賃を合め最低月三十万円が必要。冬は風邪をひく猫が多く、医療費五、六万円もかさむ。三坂さんは蓄えを取り崩した。「一緒に世話をしてくれる仲間もほしい」。世話に時問をとられ三坂さんは働くこともできない状態。
33匹の飼い主も見つからない。これまでに間い合わせは三、三件だけ」。実際に飼い主に引き取られた猫はまだいない。
元気を取り戻した描を見るたぴ、三坂さんは考える。「(三宅島では)放し飼い状態が多かったと思う。その猫たちから自由な部分を奪い、完全な都会の飼い猫にするには括抗があるoここはあくまでも一時避難所。最終的な目標は三宅島に返すこと」。しかし、帰島の見通しは立たず、長期化に伴う資金繰りを合め、難題が山積する。
現在、三宅島の港だけでも対策本部の一部関係者に、えさをもらいに来る20-30匹の猫がいる。野生化すれぱ貴重な島の鳥類などを襲う恐れも指摘される。
「島にはまだ、保護を必要とする猫がいるはず。ここで飼うのはもう限界だが、一匹でも多く保護したい」と三坂さんは語る。
保護された猫の間い合わせは、三坂さん=電話090(8639)3343へ。
文・古田秀勝/写真・川柳晶寛/鰹整茂・佐藤重範
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